日本での当社の活动は、1920年にアメリカ?カリフォルニア州からの最初のホウ酸塩の出荷が始まったときに遡ります。
世界が必要とする素材を、责任ある形で提供する
世界有数の鉱物资源会社であるリオティントと日本最大の鉄钢メーカーである日本製鉄株式会社(以下、日本製鉄)は、炭素排出の少ない鉄のバリューチェーンへの移行に向けた技术の探索、开発、実証を共同で行うための覚书を缔结しました。
リオティントと日本製鉄は、1966年にオーストラリアのピルバラ地区にあるリオティントの鉱山から鉄鉱石が初めて日本へ向けて出荷され、北九州市にある现在の日本製鉄九州製鉄所八幡地区(当时:八幡製鉄(株)八幡製鉄所)に送られたことに始まる、长い协働の歴史を有しています。両社は、これまでのパートナーシップを强化し、鉄のバリューチェーン全体の炭素排出を大幅に削减するという新たな领域へと広げていきます。
先ごろ日本政府が発表した2050年までにカーボンニュートラル社会を実现するというコミットメントは、日本の公司に脱炭素化への取り组みを加速させることに弾みを与えています。今回の両社のパートナーシップは、环境分野での日本の野心的な目标に沿うものとなると考えています。
このパートナーシップの目的は、鉄鉱石の採掘から製鉄までの鉄のバリューチェーン全体で脱炭素化に向けた技术を幅広く検讨することです。そこには、リオティントの鉄鉱石処理技术と日本製鉄の製鉄技术を统合して炭素排出を低减した革新的な鉄钢製造プロセスを确立することが含まれます。
鉄钢业界のカーボンニュートラルへの移行が长期的かつ复雑であることを踏まえて、両社は长期的なパートナーシップの视点に立ち、世界の鉄钢业がカーボンニュートラルに移行する上での新たな有望な技术を追求していきます。
リオティントの最高経営责任者であるジャン=セバスチャン?ジャックは次のように述べています。「リオティントの気候変动への取り组みにおける4本の柱のうちひとつは、お客様とパートナーを组みバリューチェーン全体で炭素排出を削减することです。当社にとって日本製鉄は长い歴史を持つ重要なパートナーです。今回、パートナーシップを深化させ、鉄のバリューチェーン全体で炭素排出削减に向けて共に取り组めるのを、たいへん嬉しく思います」。
日本製鉄代表取缔役社长の桥本英二は、「日本製鉄は、脱炭素化という极めて高いビジョンの実现に向けて、2030年、2050年に向けた中长期の颁翱2削减シナリオについて検讨をおこなっています。リオティントと当社はこれまで长く深い信頼関係を筑いてきましたが、その信頼関係の上に新たなパートナーシップを开始できたことを嬉しく思います。当社が脱炭素化という极めて高いビジョンを実现する上での强力な“てこ”となることを确信しています」とコメントしています。
リオティントについて
リオティントは、ロンドンとニューヨークの証券取引所に上場する糖心vlog入口plcとオーストラリア証券取引所に上場するRio Tinto Limitedからなる二元上場会社で、英国に本社を置いています。国際的大手鉱業グループとして、探鉱、鉱業と鉱物資源の加工を主たる事業とするリオティントの主要な生産品目としては、鉄鉱石、アルミニウム、銅、ダイヤモンド、ウラン、金、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩など)が挙げられ、人類の進歩に必要不可欠な製品を供給しています。豪州と北米を重要なビジネス拠点とする一方で事業活動は世界にまたがり、南米からアジア、欧州、アフリカにおよびます。4つのプロダクトグループ(アルミニウム、銅&ダイヤモンド、エネルギー&ミネラルズ、鉄鉱石)に加えて成長イノベーション部門とコマーシャル部門が、横断的かつ補完的に役割を果たす組織編制になっています。
リオティントの気候変動への取り組みは20年以上前から続いています。2018年に石炭事業の売却を完了し、世界の大手鉱山会社の中では唯一、石炭鉱山を保有しない企業となりました。現在当社の事业全体で使用される電力の76%が低炭素の再生可能エネルギー由来のものです。
今年には、2050年までにカーボンニュートラルを达成するという新しい目标を定めました。温室効果ガスの排出量を过去10年间で30%减らしてきたことに加え、これからの10年间で排出絶対量を15%、2030年までに排出原単位を30%削减します。
バリューチェーン全体の排出量を削减するためにはパートナーシップが戦略上不可欠だと当社は考えています。2018年、アップル社、カナダ政府、ケベック州政府の支援を受け、アルコア社と先駆的な新技术のパートナーシップである合弁事业エリシスを発表し、二酸化炭素を排出しないアルミニウムの新しい製錬法を开発しています。この技术は业界で初めてのものです。
リオティントはアルミニウム?スチュワードシップ?イニシアチブ(ASI)の創設メンバーで、顧客や幅広いステークホルダーとともにアルミニウム業界の責任ある生産基準を支持しています。2018 年にはオーストラリアのゴーブ?ボーキサイト鉱山から、カナダのケベック州にあるアルミナ製錬所、アルミニウム製錬所?鋳造工場にまたがる責任あるアルミの認証の連鎖を通じ、ASIアルミニウムを市場に供給する世界で最初の企業となりました。2019年にはブリティッシュコロンビア州での事業を追加しました。
2019年には中国最大の製鉄会社である中国宝钢有限公司と同国で最も権威と影响力のある大学のひとつ清华大学と、鉄のバリューチェーン全体で炭素排出を削减し、また、环境パフォーマンスを向上する新しい方法を开発するためのパートナーシップを缔结しました。
リオティントと日本について
日本はリオティントにとって最も重要かつ長期にわたる取引パートナーのひとつです。当社の鉄鉱石ビジネスは 1960 年代に日本の製鉄会社による長期の購入契約を背景に発展を遂げ、日本の高度経済成長期を良質 な原料資材の安定供給で支えてきました。リオティントは今日も日本に対する鉄鉱石の最大のサプライヤーであり、これまで50 余年にわたり 19 億トン以上を出荷。また、金属?鉱物資源においても、日本最大のサプライヤーのひとつとして250 社を超える日本の顧客企業へアルミニウム、銅、モリブデン、ダイヤモンド、ウラン、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩等)を輸出しています。さらに、日本企業は当社の大切なパートナーとして世界中の合弁事業やバリューチェーン、技术革新に欠かせない存在です。
日本製鉄について
日本製鉄は、日本最大手、世界でもトップクラスの鉄钢メーカーです。日本国内の6つの製鉄所ならびに世界15カ国以上に製造拠点を有し、自动车用、资源?エネルギー用、インフラ用を始めとする高付加価鉄钢製品を製造しています。また、国内3カ所に大规模な研究开発センターが存在する他、各製鉄所には技术研究部が设置されており、研究开発センターの研究成果を活かしながら、製造现场に密着した设备の改善、お客様と密着した商品开発等で、高度な技术の実践的活用を可能とする体制がとられています。
日本製鉄グループは、製鉄、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューションの4事业を有しており、売上の9割近くが製鉄事业となっています。製鉄事业から派生した3つの事业セグメントは、製鉄事业を支え、シナジーを生み出すとともに、そこで培われた技术?製品?サービスにより、グループ外への事业を営んでいます。
日本製鉄グループは、常に世界最高の技术とものづくりの力を追求し、优れた製品?サービスの提供を通じて、社会の発展に贡献するとともに、国连で採択された「持続可能な开発目标」(厂顿骋蝉)の目标実现を推进していきます。